10月映画紹介からの駆け足で書いてます、カミキユキ(@KamikiYuki)です。
ここ数年はあまりテレビを観ない生活で
芸能スキャンダルとかそもそもその人有名人なの?
みたいな有様ですが、興味を惹かれる映画でありました。
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写真週刊誌「SCOOP!」に所属し、数々のスクープ写真を撮ってきたカメラマンの都城静(福山雅治)。しかし、今ではギャンブルに溺れている上に借金に追われつつ、フリーランスのパパラッチとして生活していた。そんな中、「SCOOP!」に配属されてきた新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とタッグを組むことに。情報屋のチャラ源(リリー・フランキー)からのネタと場数を踏んできて培ったベテランならではの勘を武器に次々とスクープをものにする静たちだったが、やがて大きな事件に関わることになり……。
- シネマトゥデイ -
福山雅治がスキャンダル専門のパパラッチ?
ゲスいマシャが観られるとあった期待の作品です。
当初はただやさぐれた中年パパラッチでどうしようもない話と思えば!
まさかの新人記者の二階堂ふみを連れてのバディものかよ
それでもゲスいマシャには変わりないわけで。
予告編もいい感じに期待できる作品と感じました。
共演には吉田羊やリリー・フランキー、滝藤賢一などが控えています。
そしてAV女優の皆さんとか、とかね。
まずは役柄からいきましょう。
メインどころは数えるほどだし説明しやすいので。
都城静(福山雅治)
週刊誌「SCOOP!」でスターカメラマンだったが、
ある出来事でフリーランスとなり人のケツを追う芸能スキャンダルをネタに生活している。高額のギャラを条件に新人記者とコンビを組まされることになる。
基本チャラくてゲスい、二言目には下ネタの残念な中年。
ゲスいマシャ。
ガリレオでは寡黙な天才・変人湯川を演じていましたが、
今回はまた違うキャラクターですね、それでも兄貴はカッコいいなぁ
意外にもレビュー書き始めて一度もマシャいなかったか。
行川野火(二階堂ふみ)
SCOOP!の新人記者。
元々はファッション誌に興味があり業界に入ったがSCOOP!に転属となった。
転属早々静とコンビを組まされ現場で覚えさせられる。
ファッションが残念で静には処女疑惑をかけられる。
二階堂ふみって特別いいな、とも思ってなくて注目な女優さんだよね
そんな印象。
横川定子(吉田羊)
SCOOP!の副編集長で芸能と事件班を兼任する。
野火を転属早々静に押し付けた。
静とは長い付き合いで静の下ネタにも動じない。
芸能誌の売り上げの悪さを憂いている。
久々の続編だったドラマHEROに出演してから注目が集まった女優さん。
カッコいい女性って感じのが多いかな。
心が叫びたがってるんだではお母さん役とかもしてたな。
馬場(滝藤賢一)
SCOOP!の副編集長でグラビア班を担当。
かつて大物事件など取り扱ったSCOOP!は変わり、
グラビアとスキャンダルで数字をとっていると信じてやまない。
事件を大きく取り扱おうとする定子とは対立している。
毎回嫌みなキャラクターが多い滝藤さん。
今回は直情的なキャラクターですね。
チャラ源(リリー・フランキー)
情報屋。
静の古い友人でネタの情報や事前の段取りを取り計らっている。
意外な特技があり、色々キメている。
どんな役柄でも怪しさ満点。
最後まで気の抜けない役柄が多いですよね。
福山雅治と共演したそして父になるでは普通に良いお父ちゃんでした。
監督はモテキやバクマン。の大根仁。
原作は原田眞人が監督脚本した盗写1/250秒。
原田眞人といえばこんな映画をぼくも観ています。
このあたり傑作ですね。
原作の映画は1985年のものみたいですが、どこかにあるのかな。
前置きなんてもう要らないな、予告編が全てだわ。
ということで感想に行きたいと思います。
笑い、緊張、エロ、感動なんでもありのエンタメ映画きました!
エンタメ映画と言っていいのか。
とにかく色んな要素が入った素晴らしい作品だった。
芸能スキャンダルをネタにするので週刊誌に載っているような
ちょっとエロい
アイドルの夜遊びや政治家の密会とかとか。
それでいてカメラマンと新人記者のコンビが繰り広げる、
ドタバタ取材に笑わせてくれる!
もちろん撮影するまでの緊張感や終盤の展開にはお涙頂戴である。
後半の展開には驚きました、なんだよこれ。
最初からどん底のゲスい描写ではじまる
はじまった途端驚きましたよ。
まさかの喘ぎ声なので。
福山雅治演じる都城静とデリヘルの情事とは...
ここからなんやかんやで二階堂ふみ演じる新人記者、行川野火とのコンビが決まります。高額の報酬の引き換えに教育するという流れなのですが...
ネタを待つ車での張り込みでは静のやさぐれ感、二言目には下ネタという残念さを醸し出し、野火は残念感が否めません。
バーレディに挨拶代わりに胸を鷲掴み、処女だのヤリマン大好きだの乳首攻めてくれだの下ネタのオンパレード。
しかしいざ仕事になると突然カメラを構えて、対象の車を確認すると
ギラギラとした視線で対象を見つけ...
ナンバーをチェックして検索、ヒット!
え、そんなんで所有者わかんのか。
シャッターを切る福山雅治は様になってます、てかかっけーな。
元々カメラが趣味の彼はオリンピック取材でもテレビで彼が実際に取材するような特集もやっていました。撮影もしていましたね。
そのおかげもあり様になってますね。
まぁラジオでは下ネタ使うのでこんなところで生きようとは。
最初はスキャンダルの取材も分からないし
静とは衝突をしていた野火でしたが、
静と組む事で実践において張り込んで情報を掴み、
策を講じてスクープをものにしていきます。
そこから野火のジャーナリズムや才能が開花。
芸能スキャンダルから事件ものの撮影へとシフトします。
後半になると前半のおふざけから一転。
男臭い福山雅治を拝めることになります。
様々な色の見えるキャスト陣
みんな福山雅治がチャラいと言ってるんだけど、
厳密にはチャラいじゃない気がするんだよなー
なんかツンデレ中年、照れ隠しでやってるようなキャラクターだよね。
序盤くどい気もしたんですけど、必要以上に。
だけどカメラマンモードや後半になると、ギラギラとした視線を意識した演技になっていて男でも惚れてしまいそうです。
二階堂ふみは個人的には注目ある女優さんだけど
女性としての魅力はあまり感じてなかったんですねー
そもそも出演している作品あまり観てないからかな。
本作の先入観からか野火のキャラクターが微妙なファッションと静の処女疑惑でパッとしないなーとか思ってたんですけど、
最初のヘタレっぷりから張り込みからの成長や最悪な仕事が最高、と言えるところとか野火の成長っぷりが見て取れます。
予想してなかった(いやしてた)ベッドシーンは色気出てましたね。
え、これ、見えて...(ないです)
リリー・フランキーはどんだけ引き出しあるんだよ!
とばかりにチャラ源の色んな面を見せてくれました。
どうせ現場ではグラビアアイドルやセクシー女優眺めて楽しんでたでしょうけどね。
滝藤賢一も今回は色んな面を見せてくれたな。
ロクヨンなんかは終始嫌みな上司だったんですが、
馬場を演じているときは直情型で、真っすぐ怒鳴り、真っすぐ立ち向かい、
真っすぐな心で泣く。
ここの涙はあかんよ、まじ。
最後まで観るとやりきった感を感じられる作品でした。
福山雅治のゲスさ、二階堂ふみの色気、滝藤賢一の真っすぐなキャラ。
リリー・フランキーの不定の怪しさ。
笑いあり、エロあり、涙ありの良作ですので足を運んでいただきたい。
忘れてた、まさか日本の街であれほどのカーチェイスが見られるというのも必見ですね。ここに結構予算使ってるんじゃないかしら。