ついにコードギアスのスピンオフタイトルも最終章を迎えました。
今回の最終章を迎えてひとまずコードギアスの波も収まってしまうのが残念ですが
2012年からやっていた長いタイトルを最後まで終えたのは良かったですね。
最終章なので前回までの経緯を含めたレビューとなります。
ネタバレを控えたい方はここでとどめてください。
革命暦228年、冬。シン(声:松風雅也)のギアスが暴走する中、アキト(声:入野自由)は兄との最後の戦いを決意する。ユキヤ(声:松岡禎丞)の放った爆弾によりユーロ・ブリタニア軍を三分の一に減らすことは出来たが、ヴァイスボルフ城を包囲されたwZERO部隊が圧倒的に不利な状況にあることは変わらない。だがそこに敵であったアシュレイ(声:寺島拓篤)が新たな仲間として加わる。そしてアキトは最後の戦いを前に、自らの髪を切り「今度の戦いでもし死んで、死体も残らなかったら……これを」とレイラ(声:坂本真綾)に渡すのだった。やがてひとの心が一つに結ばれるとき、運命の秘密が明らかになる。真実が示す未来は果たして希望か絶望か……。
- movie walker -
コードギアス亡国のアキトとは、TVアニメコードギアス反逆のルルーシュ(以下反逆のルルーシュ)のスピンオフタイトルとして発表されました。
約60分の劇場公開を5章に分けて展開したタイトルでした。当初は4章で完結の予定。
内容は反逆のルルーシュの1期と2期の間の空白の1年をヨーロッパ、ユーロピア共和国連合(以下E.U.)とユーロブリタニアの対立を舞台に描かれています。
その戦争の中でE.U.のイレヴンが前線に立つwZERO部隊の日向アキトとユーロブリタニアミカエル騎士団シン・ヒュウガ・シャイングの因縁を中心に物語が展開します。
またコードギアスシリーズに登場するギアスという特殊能力も登場し、シンが持つ絶対遵守に近いと思われるギアス、それを受けているアキト、発現はしていないけどヒロインであるレイラ・マルカルが持ってます。
もう一つの要素、KMF(ナイトメアフレーム)もヨーロッパ独自の技術で展開していて、アニメ本編とは異なるものとなっています。
今回の最終章はwZERO部隊の本拠地である城に、
シン率いるミカエル騎士団が攻めて来るところから始まります。
防衛が目的ですが、アキトが兄であるシンを
ギアスの暴走から救おうとすることが本章の大筋です。
冒頭から気になることと言えば前章で撃ち落とされたユキヤの安否や
レイラのギアスの能力といったところ。
今回は最終章なので戦闘シーンは多めです。
アニメ本編は1期はワイヤーアクション、2期は空中戦でしたが、
この作品ではワイヤーアクションはあるもののKMF自体にトリッキーな変形、
武器仕様ギミックが盛り込まれている為オーバーテクノロジー感が否めませんが、
非常に楽しめる内容です。
最終章になって味方となったアシュレイのKMFや改良されたアキトのKMFは
ガンダムUCでユニコーンが覚醒したんじゃないかってくらい目立ちますね。
また今回レイラのギアスが発現したり、
前章に登場したギアスに関連すると思われる女性の動向、
他捕まっているジュリアス・キングスレイと枢木スザク、
このあたりどうなるかも分かってきます。
ですが、今回で気になるのは少し消化不良ですかね。
大筋はしっかり抑えてくれましたが、その他の問題があっさり解決したり、何の経緯もなく解決したり…
オススメしたいのがTVアニメの内容を押さえた方が本章は理解出来るかな。
ギアス関連の人物は特に小難しい話をされます。
それ以外の部分はギアス能力について理解していれば本作品の事情なので大丈夫です。
消化不良な部分は小説版で補完されるのかな。
空白の2年のお話は本作品だけでなく、小説とコミックにて「コードギアス双貌のオズ」でブリタニアサイドでも展開されていますので興味ある方は読んでみてください。
パンフレットが通常版と豪華版があります。
ぼくは豪華版3,4章しか持ってませんでした。
しかし今回全章の豪華版が増刷されているのでコンプした結果とんでもない散財です。