カミキユキ(@KamikiYuki)です。
正直に言おう、あまり期待はしていないんだ。
だってマイティ・ソーだから。
重要なファクターだけど、ソーだから。
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アベンジャーズのメンバーであるソー(クリス・ヘムズワース)の前に、邪悪な敵ヘラ(ケイト・ブランシェット)が出現する。ヘラはソーの武器ムジョルニアを破壊し、ソーを宇宙の果てへと飛ばしてしまう。とらわれの身となったソーは、脱出を懸けてチャンピオンと対決することになり、彼の前に現れたのは……。
- シネマトゥデイ -
マイティ・ソー三部作最後の作品。
北欧神話をモチーフとした神がヒーロー、オーディンの息子ソーが主人公の作品。日本ではトールと言った方が馴染み深いかもしれません。
途方もない時を生きるソーが地球に魅せられ、アベンジャーズというヒーローの一人となり、神としてオーディンの息子として肉体的にも精神的にも成長していくシリーズ。
また義弟ロキとの付かず離れずの時には味方、時には敵という関係も見どころ。
個人的にはロキを見る為にこのシリーズを観ていると言っても過言ではない。
本作ではアベンジャーズエイジオブウルトロンで行方不明になったハルクが登場。予告編でソーとコロシアムで戦う映像が話題になりました。
とはいえ、過去2作は随所で楽しめたものの全体的にはパッとしない。
マーベルシネマティックユニバース(MCU)の中では優先度の低い作品。
果たして本作はどうなのか。
そしてバトルロイヤルでダサくないか、
原題はラグナロクなんだけどそれでよくないか?
監督はタイカ・ワイティティ。
シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイアで監督・脚本にしてヴィアゴ役で主演。
この作品で監督作品が3本目とありますが英語版wikipediaには結構監督作がある気がします。
他出演作にグリーン・ランタン(映画版)に出演。
ソーをクリス・ヘムズワース
日本語表記ではトール。
アスガルドの王子にしてキャプテン・アメリカやアイアンマンと並ぶアベンジャーズの初期メンバー。
ダークワールドではロキ扮するオーディンに王の継承を断り、エイジ・オブ・ウルトロン後はインフィニティストーンの調査を行っていた。恋仲であったジェーンとは破局している。
クリスはMCU以外にもゴーストバスターズのケヴィン、白鯨との闘いのオーウェン・チェイス、ラッシュ/プライドと友情ではジェームス・ハントを演じている。
ロキをトム・ヒドルストン
ソーの義弟にして宿敵。
ダークワールドでは自身の死を偽装してソーの留守の間にオーディンを追放。自身がオーディンになりすましてアスガルドを統治していた。
トムは今年公開されたキングコング:髑髏島の巨神でジェームズ・コンラッド、ハイ・ライズでロバート・ラングなど演じている。
ヘラをケイト・ブランシェット
死の女神と呼ばれ長い間オーディンに封印されていた。
復活を期にアスガルドに復讐する。ソーのムジョルニアを破壊するほどの圧倒的な力を持つ。
ロード・オブ・ザ・リングでガラドリエル、崖の上のポニョ英語版でグランマーレの声、ニュースの真相でメアリー・メイプスを演じている。また、2018年に公開されるオーシャンズ8のルー、Jungle Book(原題)のカーで出演予定。
スクラッパー142をテッサ・トンプソン
サカールにてソーを捕えてグランドマスターに売り渡した賞金稼ぎ。
出演作はクリード チャンプを継ぐ男でビアンカ、バッドガイズ!!でジャッキー・ホリスなど。
ブルース・バナー/ハルクをマーク・ラファロ
ソーと同じくアベンジャーズの初期メンバー。
大量のガンマ線を浴びたことで心拍数が上昇すると緑の巨人ハルクに変身する。
エイジ・オブ・ウルトロンでクインジェットに乗ったまま行方不明となっていたが、本作ではコロシアムのようなところでソーと相対する立場になっている。
MCU作品以外ではスポットライト 世紀のスクープでマイク・レゼンデス、グランド・イリュージョンシリーズでディラン・ローズを演じている。
グランドマスターをジェフ・ゴールドブラム
サカールの支配者。
余興で格闘大会を主催している。ダークワールドやガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに登場したコレクターの兄にあたる。
スクラッパー142からソーを買い取った。
ジュラシックパークシリーズのイアン・マルコム博士や、インデペンデンス・デイシリーズのデイヴィッド・レヴィンソン、チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密のミルトン・クランプを演じている。
オーディンにアンソニー・ホプキンス
アスガルドの王でソーの父、ロキの養父。
ロキに記憶を消されて地球に追放されたがストレンジにより発見される。
ハイネケン誘拐の代償でフレディ・ハイネケン、トランスフォーマー/最後の騎士王でエドマンド・バートンを演じている。
ドクター・ストレンジにベネディクト・カンバーバッチ
交通事故により神の手を失った元天才外科医
のちにエンシェント・ワンを師に魔術師となり、カエシリウスと戦い、ダーク・ディメンションのドルマムゥを退けた。
現在はニューヨークのサンクタムを守護。本作では追放されたオーディンを発見し保護、地球を訪れたソーとロキを問いつめる。
ドラマSHERLOCK/シャーロックのシャーロック・ホームズや、ホビットシリーズのスマウグの声、イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のアラン・チューリング、ブラック・スキャンダルではビリー・バルジャーを演じる。
またザ・カーレント・ウォーでトーマス・エジソン、JungleBook(原題)でシア・カーンで出演予定。
主要なキャストが多い。
アベンジャーズの時の紹介を思うと辛いぜ。
少しインフィニティ・ウォーへの兆しを感じる。
ということ不安な作品だけど感想にいきたいと思います。
まさに杞憂!シリーズで一番楽しめた作品
そんな期待薄を覆す作品でした。
一言でいうと重要そうな話をあっさり終わらせるし、映画にしては小話を詰め込んだような作品だけどテンポがよく、笑えて、ロキが素敵で、兄上TUEEEE!の楽しめる要素もしっかり詰め込んだ作品だった。
前作で死を偽装したロキは感動的な別れをして地球へ向かったソーと別れ、アスガルドでオーディンとなり代わり戻って来たソーに話の流れで王座の放棄を受け入れたのが最後でした。
この流れだと3作目はまずはアスガルドを支配するロキについて何かしらあると思ったら冒頭であっさりソーに看破されいかにも最初はそのつもりだったけどテコ入れしました、みたいな流れになっている。
そして次にドクターストレンジの登場。
ここがかの作品のラストシーンなんですね、なるほどね。
父親であるオーディンを探すとはそういうことだったんですね。
オーディンに会ったと思ったらすぐに登場する本作の敵ヘラ。
髪をおろした通常モードは美人さんなんですが、
戦闘モードになると変な髪型になります。
予告編にあったロキの兜といいなんでアスガルドの神々は
こんなダサい頭が好きなんでしょうか。
そしてなんやかんやで宇宙の果てにあるサカール星に飛ばされたソー。
彼は星の脱出の為に闘技場のチャンピオンと戦うことになるのですが、それがハルクだったという話。ここのパートを観てると映画1本の中の話と思えない独立したパートなんですね、なんとなく短編をソーという登場人物で繋げましたみたいな感覚を覚える。
だけどテンポいいし笑えるので中だるみもないから楽しめる。
あとソーとロキの兄弟関係が一番見えた作品かな。
今回の敵の死の女神って?
本編じゃないと語られていないと思いますが
今回の敵であるヘラ。
北欧神話におけるヘルを指していると思いますが、
こちらはロキの子どもですが、本作は違います。
そもそもロキもトリックスター要素や巨人族だけど敵の神の側にいるというのは設定通り、でも神話上は義兄弟はソーではなくオーディンだったりする。
何が凄いってソーのハンマーである
本作では復讐を目的にアスガルドに侵攻しますが
果たして本当に一方的な復讐なのか。
これを機にアスガルドに秘匿された真実が浮き彫りになっていきます。
表面だけ見るなら初見でもいける?
マイティ・ソー三部作なので初見の人は分かるの?
という問題点がありますが。
表向きはいける、と思う。
完全初見
序盤は何言ってるんだ、とばかりのMCUに一貫する話ですが
コミカルさと本作独自設定は読み取れるかな...
マイティ・ソーだけ観てる人
ソーだけは実はアベンジャーズエイジオブウルトロン以来登場してないし、他の作品に影響を与えてないんですね。実質ダークワールドのあとの話なのでネックはハルクとドクターストレンジ。
まぁドクターはファンサービスだと思ってください。
ハルクも博士が緑色の超人に変身するんだよ、と思って貰えれば。
ご両人が気になる方はこちらをご覧ください。
先に話した通り、ドクターストレンジのクレジットにソーが登場しています。
少しGotGを引きずるイメージたち
本作の特徴はなんとなくレトロフューチャー。
予告編でも流れているレッドツェッペリンの移民の歌。
タイトルの見せ方など1970年代80年代な感じが出てる。
珍しく洋楽知ってるじゃない、と思われたあなた!
そうです、ファンなんです、
父親が!
同じようにそういう古くささを感じさせるマーベル作品があります。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーです。
こちらはスターロード(ピーター・クイル)が子ども時代
地球を離れた時の時代のプレイリストを収録したカセットテープを持っていたことから基本的にその時代のナンバーを代表にBGMが流れます。
本作においては特別その要素はないのですが
同じ地球外の話だしインフィニティ・ウォーの前に繋がりそうだし
そういうことなんじゃないかな。
移民の歌はタイトルからも本作の状況に合わせたナンバーでしょうね。
劇中で流れるタイミングが
マジでカッコいいんですよ。
そのあたりも注目です。
ていうか今回はソーカッコ良かった!
ロキは毎度の事ながら小物臭しながらもカッコつけてドヤ顔するのが愛らしいです。
あとヘイムダルがカッコいいです。
他にも注目して欲しい要素
スタン・リーのカメオ出演
MCU作品ならほぼ出演している原作者。
今回も短いながらカメラいっぱいに登場しました。
今まで以上に突然登場するので注目です。
他豪華な俳優陣
驚いたのが冒頭で茶番。
ダークワールドのロキとの別れを描いた寸劇
ソーを演じるのはクリスの実兄ルーク・ヘムズワース、
ロキを演じるのはマット・デイモン!
マット・デイモンはクレジット出て来てなかった気がする。
なんて贅沢な!
そしてソーと共に冒険を繰り広げたウォリアーズ・スリーのホーガンに浅野忠信。
浅野さん輝いていたぜ!
以上気をつけて観てくれ要素でした。
満足度:★★★★★★★☆☆☆(7/10)
マイティ・ソーシリーズでは一番良い!