ワカンダフォーエバー!
(もう結論的な感想はこれでわかるかと)
実は公開日に観てましたがレビューはこんなに遅くなってしまった。
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アフリカの秘境にあるワカンダで産出される鉱石ヴィブラニウムは、全てを破壊してしまうほどのパワーを持つ。歴代の王は、悪用されないように鉱石の存在を極秘にしていた。若くして王になったティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)は、謎の男エリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)がワカンダに潜入しようとしていることを知り……。
- シネマトゥデイ -
正直いうとあまり期待していなかったというか
注目していなかったというか。
いやだって初登場がただの復讐鬼だったじゃん。
最後の最後でこういう時の予定調和にありがちな酷い展開にならずに済んだなーと安堵して見終えたのがシビル・ウォー/キャプテンアメリカです。
キャップ三部作はハズレなし!
ということもあって注目はしてなかったけど
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)をあますことなく観ているぼくとしては外すことはできなかった(なお、ドラマシリーズはディフェンダーズ界隈が全然見れてない)
でも直前になると本場アメリカでは高評価!
しかも黒人の新たなヒーローとあって実際に黒人の鑑賞率や評価も大きかったとかそうじゃなかったとか噂を聞いたので一気に注目度はアップしました。
監督はライアン・グークラー。
クリード/チャンプを継ぐ男で監督を務めています。
ぼくは観てないんだな...。
かなり若手の監督ですね、すげー歳近いねんけど。
主演はチャドウィック・ボーズマン。
先のシビルウォーのテロで父親である先王ティ・チャカを失い王位を継いだティ・チャラ/ブラックパンサーを演じる。
同作品では父の仇としてバッキー/ウインターソルジャーを追っていた。
チャドウィックは42〜世界を変えた男〜でジャッキー・ロビンソン役で主演を務め、キング・オブ・エジプトではトト、マーシャル 法廷を変えた男ではサーグッド・マーシャルを演じている。
エリック・"キルモンガー"・スティーヴンス/ウンジャダカにマイケル・B・ジョーダン。
ワカンダの秘密を知っておりユリシーズ・クロウと結託する。
マイケルはリブート版ファンタスティック・フォーでジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチやクリード/チャンプを継ぐ男でアドニス・クリードを演じている。
ナキアをルピタ・ニョンゴ。
ティ・チャカの幼馴染で元恋人。スパイとして世界各国で活動している。
ルピタはジャングル・ブックでラクシャの声をあて、スターウォーズの新新三部作ではマズ・カナタを演じている。
オコエをダナイ・グリラ。
ワカンダ王国の親衛隊ドーラ・ミラージュの隊長。
オール・アイズ・オン・ミーでアフェニ・シャクールで出演
エヴェレット・ロスをマーティン・フリーマン。
シビルウォーで初登場したCIA捜査官。本作ではクロウを追う。
マーティンは同MCUのドクター・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチと共に出演したSHERLOCK/シャーロックでジョン・ワトソンやホビットシリーズのビルボ・バギンスが代表的。
シュリをレティーシャ・ライト
ティ・チャラの妹でワカンダ王国の王女。
若干16歳ながら天才的な頭脳でブラックパンサーのスーツなどを開発。
兄ティ・チャラのサポート役。
メインどころを紹介したところで感想にいきましょう。
王になるヒーローになるバランス取れた詰め物
本作は一言で言っちゃうと
ライオンキング
なんですね。
突然王と影のヒーローであるブラックパンサーを受け継いでしまったティ・チャラが真に王となりブラックパンサーとして何を成すかを定める作品です。
彼の国ワカンダは表向きは発展途上国ですが、どの国よりも発展した技術力を持つ国です。それを秘密にすることで国を守ることひいては技術の悪用を防いできました。それを可能としたのが宇宙から飛来した超硬度の物質ヴィブラニウム。MCUにおいてキャプテン・アメリカが使う盾がそれです。あれはトニー・スタークの父ハワードが手に入れたものですね。ワカンダは元々その土地にあったようです。その技術と体を強化する薬でブラックパンサーが代々王に受け継がれてきたわけです。
シビルウォーにおいて父親をなくしたティ・チャラは
復讐に取り憑かれるままスーツを身にまといアイアンマンサイドにつきます。ラストでは一つのターニングポイントを迎えるわけなんですが、それで終わりません。
彼は自分が王としてどうするべきか、憧れた父に劣らない王となるにはどうしたら良いかという葛藤と共にワカンダの為に行動します。
しかし、キルモンガーの登場でその土壌が崩される真実をひた隠しにする自国のありように疑問を抱いていきます。
それと同時にキルモンガーは
アメリカに住んでいることで黒人の人権をもっと向上したいという意思があり、ワカンダの技術力でそれを行おうとしています。個人的な問題もあってワカンダや王、ブラックパンサーに関しても執拗に狙います。
などなど
王の成長物語と歴史的にみた黒人の差別など迫害からの抵抗を象徴した要素をバランスよく詰め込んだ作品でした。
マジ、ワカンダフォーエバー
アフリカ圏のフューチャー感を感じられる世界観
本作のポイントはブラックパンサーの全身硬化なスーツや爪、様々な技術も特筆すべき点です。まさかレクサスが王家の車として登場するとは思いもよらなんだ。
更には仮想運転システムともいえるガジェット。
装置を車や戦闘機につけると、ワカンダのラボでそれが仮想化されそこからリモートコントロールできる仕組みなど未来技術に興奮すること請け合い。
そういう技術もポイントですが、
むしろこの世界観ですね。
よくSF映画で未来の街並みが描かれますが、あれはアメリカやアジア圏の街をそのまま未来に持ってきたかのような世界が多いと思います。
本作はアフリカにある架空の国ワカンダ。
アフリカといえば独特の意匠や芸術のある民族性の高いものが多いと思います。それらをそのまま未来に持ってきたアフリカ的未来の再現がされているのが大きなポイントです。
アベンジャーズを超えたことも頷ける
同じ回を見ていた黒人の鑑賞者がね、いらっしゃったんです。
通路を挟んで10人くらい一列で。
やっぱり注目されてるんだなーと思ったら
鑑賞後、やっぱり絶賛のようでその場でもシアター出ても盛り上がっていたようでした。加えて周りにいた日本人数人とも意気投合してて!
この回観にきて良かったわー。
そしてついに最近アベンジャーズの興行収入を超えたようですね。
『ブラックパンサー』スーパーヒーロー映画史上最大のヒット作に!アベンジャーズも超えた! - シネマトゥデイ
アベンジャーズは様々なヒーローが一同に会するお祭り作品。
単体で観てもいいですが、やっぱり各々のヒーローについては背景が掴めません。
それでも大人気作品なわけですが。
ブラックパンサーは単独でも十分な作品です。
他MCU作品はせいぜいクレジットでのカットくらいでしょうか。
もうこの作品だけ観てもOKです。
王の成長物語としても王国の行く先がどうなるのか描かれているので前情報として必要な要素は基本ないので非常にオススメですね。
満足度:★★★★★★★★★☆(9/10)
基本的に文句のつけどころがないですね。
インフィニティ・ウォーでの活躍も期待です。
それ以上にキャップのかつやk(ry