ゲームのキャラクターが実在すればいいのに
と思ったのはいくつの頃だったか...
ドラえもんが実在したら...みたいなノリだったかな。
今回は「思い出のマーニー」をレビューする予定が
借りたDVDにキズがついていてチャプターが飛んだので諦めました。
地球や人類の文化ついての情報を電波に乗せて、宇宙人との交流を図ろうとしていたプロジェクト。それを宇宙人が受信したものの、彼らは人類からの宣戦布告だと勘違いしてしまう。「パックマン」「ギャラガ」「ディグダグ」「ドンキーコング」「スペースインベーダー」と、送られた情報からテレビゲームについて知った宇宙人たちはそれらに出てくるキャラクターに姿を変えて地球を侵攻し始める。巨大なキャラクターが次々と現れ、都市をブロック化していく事態に世界はパニックに陥り……。
- シネマトゥデイ -
アメリカアーケードゲーム全盛期の1982年に世界大会を上り詰めた子ども達が
大人になってゲームを模した宇宙人から世界を守る、といった話。
このお話を成立させた要素がちゃんとあって、
82年の出来事を撮影して地球外生物との交信に使用する話が出てきます。
その中にこのアーケードゲーム世界大会の内容も含まれるわけです。
この時点で「そういうことか」と合点がいくわけですが
現代において受け取った宇宙人がゲームプレイ内容を果たし状と勘違いする、
といったちょっとツッコミたい設定となってます。
それを模してレトロゲームキャラ軍団が勝負をしかけてくるわけです。
彼らの触れたものはもれなくピクセル化。
次に面白い要素はキャラクター。
登場人物のゲーマーだった人たちが現代で何をしているかも注目。
昔はゲームっ子だったのに今は...バリエーションに富んでます。
例えば主人公は世界大会準優勝していますが
決勝戦の敗北がトラウマとなり自分に自信が持てず電器屋を営んでいます。
彼の親友は唯一クレーンゲームだけ得意でした、現代では大統領になっています。
ここであっさり彼らが宇宙人に対抗する流れを作ったわけです。
他の人物も妄想癖のニート、犯罪者、過激派提督、ゲームに詳しい官僚、などなど
1つでもクセのある人物ばかり...
登場するゲームは日本で馴染み深いのはパックマンやドンキーコング、インベーダー、
細かく観ていくとスマブラforの隠しキャラ、ダックハントも登場。
知ってる世代からすれば見つけるだけで楽しい。
オデッセイもそうだったけど
地球のピンチな割にはどこか前向きというか危機感がないというか
笑いながら観れる作品なので友達と観るのがいいかも
人が死んだりケガするような描写はなく、
ケガらしいケガをしてもピクセル化するので恐ろしくはないですね。
しかし頭が下がるのは相当ゲームが好きな人が作ったのがうかがえます。
登場するゲームになぞったルールで宇宙人と戦うし、
パックマンの生みの親、岩谷徹役が登場するし
ぼくは気付かなかったけど宮本茂、岩谷徹は本人が別の場所で登場していたとか。
更にクレジットはドット絵でアニメーションするなどレトロゲーム愛を感じる一作。
みんなで楽しめる良い映画ですね。
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