8月映画を紹介しないまま8月が終わるのは心苦しい(もう9月だけど)
ので、ひとまず一番注目していた作品は紹介しよう。
7月のストックは合間合間でレビュー書こうそうしよう。
関連記事
15歳の高校生ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、まるで部活動のようなテンションでスパイダーマンとして活動していた。まだ若い彼の才能に気付いたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、ピーターを真のヒーローとして育てようとする。スタークに新しいスーツを新調してもらったピーターは、意気揚々と街へ乗り出し……。
- シネマトゥデイ -
今年になって3本目のMCU*1作品
過去スパイダーマンは映画化されていた世界観はリセットされ
アイアンマンやキャプテン・アメリカと同じ世界観を共有することになります。というか、既に登場しています。
シビル・ウォーってもう1年以上前の作品なんだな。
こちらでスパイダーマンはMCU初参戦。
ヒーローの在り方で対立するアイアンマンサイドとキャプテン・アメリカサイドを描く作品にアイアンマン/トニー・スタークに見いだされ加わることになりました。
本作はそのあとの話ですね。
監督はジョン・ワッツ。
過去作はクラウン、COP CAR/コップ・カーと作品数は少ない。
そして結構若手の監督ですね、この時点で36歳とか。
主演はピーター・パーカー演じるトム・ホランド。
特殊なクモに噛まれたことでスーパーパワーと吸着能力、超感覚を得たミッド・タウン高校に通う15歳。頭脳明晰な上にスーパーパワーで運動神経も抜群になるとかなんて憧れの学生像なのだろう。
シビル・ウォーにおいてアイアンマンに見いだされて参戦。
その後はアベンジャーズ入りを目指して親愛なる隣人スパイダーマンとしてご近所さんを守る日々を送る。
借りぐらしのアリエッティでイギリス版の翔の声やオン・ザ・ハイウェイ その夜86分でエディの声を演じた。白鯨との戦いではトーマス・ニッカーソンを演じる。
バルチャー/エイドリアン・トゥームスにマイケル・キートン。
アベンジャーズのニューヨーク決戦後の残骸処理会社の経営者だったが、トニー・スタークが作ったダメージコントロールの介入により仕事を奪われた。
その腹いせに回収していたチタウリの兵器を仲間内で研究して武器売買を行う。
過去バットマンシリーズでバットマン/ブルース・ウェインやバードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)でバードマン/リーガン・トムソンを演じたマイケルがMCUではヴィランを演じることに注目を集めています。
スポットライト 世紀のスクープではウォルター・"ロビー"・ロビンソンを演じています。
ハッピー・ホーガンにジョン・ファブロー。
トニー・スタークの運転手兼秘書。
本作ではピーターと子守り役でもあり、多忙なトニーの代わりに親愛なる隣人の活動報告を受けている。またアイアンマン3の時の後遺症で心臓が悪いとのこと。
ジョン・ファブローはアイアンマン1,2の監督としても知られ、シェフ 三ツ星フードトラック始めましたでは監督・主演、ジャングルブックでも監督として成功を収めている。
ネッドにジェイコブ・バタロン。
ピーターのクラスメイトにして親友的ポジション。
ひょんなことでスパイダーマンの正体が知られることとなる。
リズにローラ・ハリアー。
ミッドタウン高校でのピーターの憧れの存在。
彼女もまた人知れずスパイダーマンに憧れている。
アイアンマン/トニー・スタークにロバート・ダウニー・Jr。
発明家資産家プレイボーイという羨ましい人。
シビル・ウォーでピーターを見いだし、ハイスペックなスーツを渡した。
プレイボーイなど自由人的側面はなりを潜め、ピーターに大しては父親のように接する。また、分断したアベンジャーズを整えたり、トニー・スタークとしての活動で相変わらず多忙。
アイアンマンといえばこの人と言わしめた人物。
では感想にいきましょう
少年少女に向けたヒーロー映画の誕生!
MCUに回帰したスパイダーマン。
本作は今までのヒーローたちと異なり、学生との二重生活をする少年ピーターが自身がスパイダーマンとバレずに学生生活も過ごす。
アベンジャーズ加入を目指してヒーロー活動はアピール!
憧れのリズには正体をバラして存在を示したい!
ヒーローに憧れつつも若いが故の悩み
そんな等身大の高校生を描いた本作は今までのヒーローとは違う。
相手を殺す事をせず止める、救うことを信条としている。
認められたいがゆえに空回りを繰り返す、そんなところもいい。
アクションに関してはウェブシューターを利用した蜘蛛糸で
アクロバティックな移動や敵への攻撃、捕縛と
ダイナミックに魅せてくれます。
スパイダーマンとしては車上、船上、塔の壁面、
そして空と多彩な場所での活躍の場が見れて
その場所毎でのピーターの素直な反応は子どもならでは。
ところどころコミカルに描かれるのもMCUならではですね。
一方ヴィランのバルチャーはチタウリ(異星人)*2や
ウルトロン*3の技術などを利用して作られた飛行ユニットで自在に空を飛びます。
フォルムがカッコいいんだ。
かくして終始、親愛なる隣人、人々を救うヒーローとして描かれた。
これは今の中高生に観て欲しい、そんな作品。
スパイダーマンの能力とハイテク機器がマッチした世界観
今回のスパイダーマンのスーツはトニー・スタークお手製。
シビル・ウォーにて貰ったスーツです。
多分今までのシリーズは全てピーターお手製ですよね?
特注だったりするのかな。
このシリーズでもピーターお手製出てきますけど、お粗末。
お粗末ゆえにリアル。
まぁ成績優秀で工学的知識技術はそこそこあって器用っぽいけど
裁縫はダメだったのかな。
トニーの作るスーツなのでハイテク機能満載なんです。
以前よりホログラム機能はありましたが、
途中からクモをモチーフとした追跡装置や、ウェブシューターのバリエーションが豊富に存在したりと今まで違うスパイディ。
そして相棒であるテッド。
ひょんなことから正体がバレてしまうけど
その後はサポート役として優秀過ぎる!
でもやっぱり年頃の高校生。
ピーターがスパイダーマンと知り合いだなんてクラスメイトに言ってしまい引っ込みがつかなくなったりと色々と大変。
とにかくこの二つがナイスな組み合わせ!
そして憧れの女性、リズ。
ピーターは一方的に好意を見せ、彼女はスパイダーマンに憧れている。
というまぁよくある構図ですよね。
彼女のポジションは本来のヒーローに問われる、正体を明かすか否か、そのリスクなどよく敵に利用されてしまうシチュエーションを孕む要素となってくるので注目してほしいです。
MCU版スパイダーマンが導き出した答え
またもサム・ライミ版スパイダーマンを引き合いに出しますが、
1作目はグリーン・ゴブリンの正体を知って止めようとするも結果的に殺してしまう展開だったのは覚えています。2作目のヴィランの動機も1作目の最後に確定していました。
結果救われたけど自身の求めるヒーローになれなかった、それがこの作品に陰を落としていました。良くも悪くも。
MCU版スパイダーマンはそれに対して違う答えを提示して締めくくっています。
結果的にキレイな終わりで偽善ぽいと思われるかもしれませんが、規模はでかいものの小さな事件という印象ですね。そこは駆出しヒーローに見合う活躍の場でありリアルな範疇ではないかな。
これでピーターが精神的にも成長し、自身が求めるヒーローを貫けた作品になったと思います。また、ヴィランであるバルチャーのトゥームスも好感の持てる人物として描かれたのは今後の展開が楽しみな流れになりました。
高校生等身大のヒーロー。
まさに今の中高生に観てもらってMCUの沼へ!
とばかりの作品なので吹替版の主題歌はジャニーズだったのかな。
あと最後にですが
毎度マーベル映画にカメオ出演される原作者スタン・リー。
どんどんセリフ量増えてる気がするのですが気のせいですかね?
満足度:★★★★★★★★★☆(9/10)
評価はマーベルなので甘々だなー
そのくらい評価は高いのです。