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カミキユキ(@KamikiYuki)です。 
ホント広島では遅れて鑑賞することになるのが残念。
他のレビュアーも絶賛してたのであまり内容読まずに待ってました。
そんな「シング・ストリート 未来へのうた」をやっと鑑賞してきました。


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1985年、ダブリン。両親の離婚やいじめで暗い日々を過ごすコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は、音楽好きな兄と一緒にロンドンのミュージックビデオを見ることが唯一の楽しみという14歳。ある日、ラフィナ(ルーシー・ボーイントン)を見掛け瞬く間に恋に落ちた彼は、思わず「僕のバンドのPVに出ない?」と口走ってしまう。慌ててバンドを組んだコナーは彼女を振り向かせようと、クールなPVを撮るため音楽活動に奔走する。


- シネマトゥデイ -



これ、日本公開時から注目してました。が!広島公開までは遅かったなぁ。
レビュー読ませる前から言っておくと上半期ベストでは1位確実なタイトルでした。
それだけ素晴らしい作品ですわ!
あ、これ7月公開だったからここで下半期だけでは永遠の1位と宣言しておくわ!


ONCE ダブリンの街角ではじまりのうたジョン・カーニー監督作
この作品の為にオーディションで選ばれた。
彼の7歳からソプラノのソリストとしての美声を披露される。


これぞ青春!少年の成長が音楽の糧!


主人公のコナーが自称モデルのラフィーナに一目惚れ!
彼女を口説く為にバンド活動を始めます。
バンド始めるありきたりな動機ですが、
高尚な理由なんてないんですよ!
みんなモテたくて楽器を買うんです(偏見
ぼくなんかちょっとカッコいいと思ってギター買いましたもんね(
残念ながらギターが弾けようが歌が上手かろうが
その人そのものが見えなければモテませんがね。
劇中でもコナーの兄貴ブレンダンが
「コピーバンドやカバーなんてクソだ!自分で勝負しろ!」(うろ覚え)
と言ってますがその通り。


そんなコナーは口説き文句として、バンドのMVの出演に誘います。
最初のナンパで電話番号ゲットするなんてこいつなかなか出来るやつだな。


そこからはバンドメンバー集めから曲作り、MV作りとトントンと進みます。
その合間には学校のイジメや校長先生のイビリなど様々な揺さぶりを受け、
家では両親の喧嘩が絶えない、
ラフィーナには彼氏がいると気付き打ちのめされ、
それを糧に曲作りをしていく様はバンドの曲作りそのもの。


曲がどれもラフィーナに向けたものや、自分の経験したことを書いてるんですね。
こんな青春時代過ごしたことないよ。


ヒロインがカワイイですよ、これ


1985年ということもあり、
その時代を現したようなファッションや音楽ジャンルです。
ミュージックビデオ(MV)が流行った時代で、コナーもMVを主体に製作。
ラフィーナとの関係を作る為に彼女を出演させます。


この時代のファッションなので
髪型とかも最近とは違うし、メイクもビビットな感じ。
ラフィーナのファッションを観てるとぼくなんか声かけないよ、とばかり
でも、中盤の落ち着いたメイクを見ると


カワイイんですよ!


ルーシー・ボイントンには注目ですよ、1994年生まれ!?
ちょっと年齢を計算するのはやめておきます。
しかしバンドメンバーの最初のおしろいは
90年代の日本のヴィジュアル系を思い出しますね。


徹底された音楽作りとMV作り


劇中では結成されたバンド、シングストリートの曲は
オリジナルで製作されており、その時代流行ったニュー・ウェーブです。
時代的にはぼくの親世代が青春を既に終えているので、
ちょうどLP買わなくなった時期じゃないかな?
(父親は音楽鑑賞が趣味で音響システムは整ってたし、レコードは何十枚とある)


コナーはバンドメンバーで楽器のスペシャリストエイモンと曲作りをします。
この二人の関係性にも注目ですね。
バンドメンバーとの関係はあまり描かれないのですが、
この二人は何度も登場し、気付けば相棒みたいな関係性です。
初ライブの誘いの時のかけあいとか今でもニヤける


MVも劇中ではコナーが基本演出をしているようです。
撮影もバンドのマネージャー的立場のダーレンが務めている。
一番力が入っていたのは終盤に使用される、
Drive It Like You Stole It
バックトゥザフューチャーで過去に行った先のパーティを思わせる演出で
1950年代を思わせるものでした。
(実際、コナーは同作を引用して演出の説明をしている)
劇中では実際はこんなMV撮られていないんですけど、これは1本のMVですね。



衝撃のラスト


このタイトルはよくあるバンドが大成してメジャーデビューみたいな
サクセスストーリーではありません。
あくまで学校内で結成されたバンドとコナーの恋愛、
というかこれまでの人生をひっくるめた作品です。


しかし、このラストはやばい。


コナーもそうなんだけど、
コナーのこれから、というより
コナーの兄、ブレンダンのことを思うと涙が止まらないです。
最終的に兄弟にテーマを据えてるじゃないか、てくらいモヤモヤします。


曲が流れる度にノリノリだったのでCDポチったけどさ



これはBDも買う勢いですね。
最高です、ちなみにDrive It Like You Stole ItはNo.12です。



こちらはオフィシャルのPVですが、映画のシーンも多く使用。
てか、これ映画では使われていないシーンもあるなぁ...


 


 


 


気になるといえば、序盤のトントン拍子
イジメからのダーレンとの出会いは...よくても、
ラフィーナとの出会いには突然!とも思えてしまったし、
バンドメンバーはエイモン以外はほとんど絡みがない
加入時は結構アクの強いメンバーだなと思ったので少し残念。
ここも描けば...と思いつつもそれで余計なものになるのも...
と思うのでテンポよくて良かった!と思うことにしたい。


とにかく、今年は揺るがないだろうと思える1作です。
公開されている劇場があるならぜひとも足を運んでもらいたい!


 


ちなみにこの作品のパンフレットは海外では珍しく凝った作りに



広島では通常版が販売されておりました。
デラックス版売ってないかな...マジで欲しい。