カミキユキ(@KamikiYuki)です。 
しばらく映画が観れない時期が続いて観たいタイトルがいっぱい!
さて現時点でストックまだあるけどどうしよ。


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記憶を失った死刑囚のカラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)は、謎の施設に送り込まれ、遺伝子操作によって自分の祖先の記憶を追体験させられる。祖先は、スペインでテンプル騎士団に立ち向かう伝説のアサシン(暗殺者)であり、禁じられた秘宝“エデンの林檎”のありかを知る人物だった。


- シネマトゥデイ -



ユービーアイソフトが開発した潜入アクションゲーム。
それがアサシンクリード
パルクールを元としたアクションで
オープンワールドを縦横無尽に駆け回り、
アサシン教団に所属するアルタイルとして任務を遂行していきます。
なお、正確にはこれは過去の出来事であり、
アルタイルの子孫である男が過去を追体験するという流れで物語は展開していきます。


映画本作は似たような導入ながらゲーム原作とは異なる内容のようです。
そもそも主人公が違うので映画が初めての人でも楽しめると思ってます。
(そもそもぼくはアサクリ未プレイ)


監督はマクベスジャスティン・カーゼル
まぁ知らないんだけど。
マクベスってシェイクスピアだよね、それくらいしか知らない。


カラム・リンチ/アギラール役にはマイケル・ファスベンダー
マクベスではマクベス役を、X-MEN:ファーストジェネレーション以降?のマグニートーFRANK-フランク-ではバンドのカリスマ溢れる仮面男フランクを演じている。なお、プロメテウスから引き続き待機作としてエイリアン:コヴナントではデヴィットを演じる。
なお、本作では製作も兼任


ソフィア・リッキン役にマリオン・コティヤール
マリアンヌではマリアンヌを演じた人ですね。



期待したいところはゲーム動画を少しでも見ていれば、
あのパルクールアクションをしっかり魅せてくれるのか、
それにつきると思います。
アサシンとしてのアクションも勿論なんですけど、
駆け回る疾走感なくして語れないんじゃないかと未プレイのぼくも思うわけです。


 


 では、感想にいっていましょう。


 


 


 


 


 


 


見せ場は前半、面白くなるのは後半...で、えっ?


まず言っておくとゲーム未プレイでも観れます
主人公もゲームとは別の人物なので前情報は必要ありません。


本作はエデンの果実と呼ばれる人の自由意志を操作出来る物を巡り、アサシン教団とテンプル騎士団の対立を描いています。そのエデンの果実を最後に持つのが主人公のカラム・リンチの先祖アギラール
カラムは少年時代に母親を父親に殺され、何も分からぬまま逃げるように促されます。のちに彼はポン引きの殺人で刑務所に服役していました。処刑されると思われていましたがテンプル騎士団が支援するアブスターゴ財団に収容されます。そこでアニムスという装置によりアサシンの先祖、アギラールの記憶を追体験していくことになります。これを通じてアブスターゴ財団はエデンの果実の居場所を突き止めようというわけです。


追体験する時代はテンプル騎士団アサシン教団の対立するルネサンス期スペイン。自由意志を封じて世界を支配しようとするテンプル騎士団と自由意志を守る為に対立するアサシン教団。
このあたりはマリオンさん演じるソフィアが親切に教えてくれます。ほぼ先の説明のままが全体像なので世界観に関してはそこまで困らないと思います。


まず素晴らしいのはアクション
中世の街並みを走り抜ける様子はスタイリッシュで格好いい。
正直街壊しすぎじゃない?とか逃げる先々に敵が待ち受けてるってすごく不自然な感じがするけどそこは気にせずいこう。
見せ場っていったらここしかないわけで。
目まぐるしいアクションと駆け抜ける街並みは必見。
記憶の世界と現実が交差するようにカットが変わる時に気付くのですが、記憶の中の動きと同時にカラムも動いているんですね。ゲームでは仰々しいベッドで寝ていた印象なので良い改変だと思います。


そして何故か後半になってから
「面白くなってきたぞ!」
カラムと同じくアニムスで先祖の追体験を経験した人々の動きに合わせて一気にクライマックス感を漂わす!やっと火がついた感じ。
カラム以外のキャラクターのアクションにも必見!


そして、ラストは


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.....えっ!?


そもそも映画化が失敗か。


観ていて思ったのはメインになるのはテンプル騎士団とアサシン教団の対立に時代ですよね。すると自然と主人公は当時のアサシンであり、見せ場はそのアサシンのアクションなわけです。
しかし、現代の彼に感情移入は出来ても追体験ついている先祖に感情移入出来ないわけですよ。ただスタイリッシュアクションのPVを観ている感じ。
そして後半現代の話になって面白くなってきたぞ!と思えたわけです。


もう一度言いますがゲームは未プレイです。
そしてゲームでは大筋のミッションで
指定された何人かのターゲットを殺すことを目的にしていました。
これが本当に追体験をメインとする話であればそれが面白かったのは
プレイヤーが追体験するアサシンを操作出来たからではないしょうか。
ゲームは操作キャラクターに自分を重ねてプレイするので、このゲームの場合はプレイヤーの体験を現代の主人公が追体験しているという構図になります。映画の場合、視聴者は現代の主人公を重点におき、過去のアサシンは本当に赤の他人です。


そう思うと海外のゲーマーに焦点の当たったゲームデザインだと感心します。
日本のゲームは物語を楽しむ前提があるので主人公含めてバックストーリーがあってシナリオもしっかり作られているのが特徴ですが、海外では操作キャラクターになりきり、その世界に自身がいることに重点におかれている為に多くを語らないか、主人公を知る者はほぼいない。


つまりこの作品はゲームをプレイすることで面白さを見いだせた作品だと思ったわけです。もちろん、これは作品を見る限り思ったことであり、そこに面白さを見いだせるようなストーリーや撮り方があったかもしれません。
とりあえずゲーム通りに指定されたターゲットを殺す内容では収まらなかった内容を消化出来たことには納得...かな。


 


ゲームの映画化が悪いとはいいません。
むしろアニメやマンガの映画化よりは映像の完成度は高い。
昨年ではウォークラフトなんかはよく作られていると思います。
(ウォークラフトに関してもゲームは未プレイです。) 



龍が如くなんかも面白いところあったよ、日経新聞とか。
映画作りとゲーム作りはどんどん近づいてきたって誰か言ってた気がするけど、
映画は観るものですが、ゲームは体験するものである以上は、
映画に落とし込む時に必要なのはゲームの体験を何に置き換えるか、
削ぎ落とすかに掛かってるんだと思います。 


 


ここまで書いておいてゲームプレイ経験のある人には概ね好評だったみたいです。ゲームのオマージュとか反応できるところがあったとか。となると話作りより原作に忠実な中世の街並みや美術、アクションなどの再現度が評価されたということでしょうか。


工夫は見られた作品だと思いますが、ごめんなさい。
ゲーム未プレイだからこれ以上は...という感じですね。


 


満足度:★☆☆☆☆(4/10)