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カミキユキ(@KamikiYuki)です。
上映時気になっていた作品が手に取れるレンタル価格になったので視聴しました。
手に取れる価格とはぼくにとっては「準新作」
日本の終戦の裏には何があったのかを語った作品です。


 


 


 




1945年7月。太平洋戦争での戦況が悪化する日本に対して、連合軍はポツダム宣言の受託を迫る。連日にわたって、降伏するか本土決戦に突き進むかを議論する閣議が開かれるが結論を一本化できずにいた。やがて広島、長崎に原爆が投下され、日本を取り巻く状況はさらに悪くなっていく。全国民一斉玉砕という案も取り沙汰される中、阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)は決断に悩み、天皇陛下(本木雅弘)は国民を案じていた。そのころ、畑中健二少佐(松坂桃李)ら若手将校たちは終戦に反対するクーデターを画策していた。


- シネマトゥデイ -



本作の第一印象は1本丸々一日の出来事とか思っていましたが
1945年の4月から終戦日の8月15日までの出来事を描いています。
またタイトルのいちばん長い日というのは8月14日正午より
宮城事件を経て終戦を公表した玉音放送の8月15日正午までの出来事を指しています。
特に15日未明から正午までの部分が大きい。


半藤一利の「日本のいちばん長い日 運命の八月十五日 決定版」を
元に映画化されたノンフィクション作品です。
なお、1967年にも映画化されており、キャストのトップが鈴木内閣総理大臣であることから鈴木総理を中心にした作品だったと思われます。


主要人物たち


本作は同じ閣僚の陸軍大臣、阿南惟幾(あなみこれちか)を中心とした作品。
終戦に向けて陸軍クーデターを抑制する為、継戦派を主張してバランスを保ち、15日に自害することで阿南をかかげる陸軍の継戦を止めた、とする説で描かれました。
なお、本当に継戦する意思があった説もあり、真意は不明。
あくまで国体護持の為にあらゆる可能性を残すべく両者どちらも解釈できるようにされているそうです。
阿南を演じるは役所広司


昭和天皇本木雅広が演じています。
生物学を好み、多くの国民が生きる残ることを望む人物として描かれています。


鈴木貫太郎内閣総理大臣には山崎努
作中一番愛嬌のあるキャラクターを演じています。
おもしろいおじいちゃんという雰囲気ですが、
閣議の発言の場では会話を割るほどのしっかりとした発言がみられます。


迫水久常内閣書記官長には堤真一
常に鈴木総理の側におり、補佐する立場として閣議でも目立った人。


畑中健二陸軍少佐松田桃季
ポツダム宣言に異を唱え、クーデターを決起した首謀格の一人
継戦サイドの中心人物として描かれます。
頭の血管が浮き出るほどの演技で継戦の意思をみせます。


ポツダム宣言のあとにはこんなにもドラマがあった


ポツダム宣言後、広島・長崎の原爆を受けて終戦したというのが
多くの人の認識ですよね。
広島・長崎だと平和学習を義務教育課程で学ぶので
原爆投下日や終戦日は自然と記憶していますが、
多くの人はそこでさえ知らないかもしれませんね。


ポツダム宣言以前より敗戦濃厚だった大日本帝国
宣言後、原爆により閣議で早期終戦が進むとしても、国内は一枚岩じゃない。
閣僚の言い分もあれば、軍内でも継戦を望む声がありました。
それが陸軍のクーデターに繋がります。
それを抑えようとした阿南や、決起から玉音放送の録音を守るべく動いた人々のドラマが長い一日の中にあったのです。


実際のところ、当時若手将校たちが終戦を受け入れられないのも不思議ではない。
ポツダム宣言を受け入れたあとの未来など想像も出来ない程の時代だっただろう。
戦争に負けるとはその先を想像するには不安は大きかったはずです。


 


そんなことを考えながら終戦の裏には何があったのか。
一つの参考としてご覧になってみてください。


 


 


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