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カミキユキ(@KamikiYuki)です。
タイトルは何度か観てたけどレンタルでずっとスルーしていたタイトル。
予告編でハッカー集団のどんでん返し系の映画と知って借りてきました。


「ピエロがお前を嘲笑う」をやっと観たのでご紹介


 


 


 


 




世間を震え上がらせたハッキング事件を起こし、さらに殺人容疑で追われる天才ハッカーのベンヤミン(トム・シリング)が警察に出頭してくる。ハッカー集団「CLAY」に加担して盗んだ情報によって殺人事件を引き起こしてしまい、今度は自分が狙われていると告白。その自白を基にベンヤミンの身辺調査に着手した捜査員は、不可解な事実を次々に見つけだす。


- シネマトゥデイ -



マインドファック・スリラー


この場合はマインドハック・スリラーをあえてかけてみる。
それは映画全体を覆すどんでん返しを用意した作品のこと。


映像の随所に伏線やミスリードを用意し、映画の順を追って観ているものが真実かどうか分からない。
最近でいうところのインセプショングランド・イリュージョン(後者はまだ観た事ないや)
インセプションは何よりラストの引きが大好き


本作はドイツのサイバースリラーとしてドイツアカデミー賞6部門にノミネートされ、ハリウッドでリメイク権を争っている。
正直あらすじはネタバレでないにしてもかなりの大筋を語られています。
本編観る前は予告編だけで十分興味をそそるタイトルです。


ハッカー集団CLAYの天才ハッカーベンヤミンの物語


冒頭よりしきり「これは僕の物語だ」とベンヤミンが語りながらスタート。
物語は自首して来たベンヤミンの自白からはじまります。
彼はCLAYの結成にいたる経緯やその後の犯罪、メンバーとの関係を語っていきます。
それを元に警察は捜査を行うのですが...


CLAY


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マックスリーダーとするハッカー集団(名前はベンヤミン命名)
その名を轟かす為に停電に始まり株価表示操作、ふざけた映像に差し替えたりと基本的にはイタズラに近い犯罪で知名度をあげます。
ゆえに警察には小物扱いされ、あこがれのMRXには「誰それ」状態
しかし、不可能に挑戦するとばかりに中央捜査局のハッキングを試みる事で彼らの運命は狂っていきます。


ベンヤミン(写真:右)


機械語も理解する天才ハッカー
存在感の薄さでいじめの対象にもならなかった孤独な過去を持つ。
大学に進学したマリがずっと好きだがバイトでキャンパスに行っても気付かれない
天才ハッカーMRXにあこがれる。


マックス(写真:左)


犯罪歴的に色々な野心家のハッカー
何事も大胆で、そうした行動で周囲を口八丁で欺く
ベンヤミンとは天才ハッカーMRXの行動指針で通じ合う仲


シュテファン(写真:下)


弱点探索に通じたソフトウェア専門ハッカー
メンバーの中で一番強面、長身。ぶっきらぼう


パウル(写真:上)


ハードウェア専門のハッカー
長髪長いヒゲを蓄えた肥満体型が特徴。
なんでも慎重でベンヤミンを仲間に引き込む時も懐疑的だった。


ネットの裏側の仮想世界を表現


ハッカーの物語なのでネットの世界である仮想世界を視覚的に表現しています。


それは地下鉄


仮想世界では様々な人々が匿名の仮面をかぶりやりとりをしています。
その中でベンヤミンMRXが情報のやりとりなど独自のドラマを展開します。


面白いのはネットワーク内の防護壁、それを解除するキーや手法
現実世界のツールに置き換えて見せていること。
その為、専門用語など理解せずともフィーリングで理解出来るような表現にしています。仮想世界シーンも楽しめるものとなっています。


二転三転のどんでん返し


ぼくは劇中の伏線ぽいところはいくつか確認しながら観てましたが
基本的に最後にだまされた!となるのを楽しみにしているのと
物語の進行上疑ってかかるところから自分も疑いはじめるような思考で観ていたので非常に楽しめました。まさかここで終わるか、と思いきやもう一転。
ミスリードにしか引っかかってないし...しかもどう考えても誘導されたミスリードに思い切りひっかかってしまった...くやしす


物語の進行上、どんでん返しですが
登場人物たちの関係を観ているとこんな結末だろうな、と予想していました。
それこそ裏切られてそれはそれで満足した作品でしたね。


さて、ぼくはここまで本当のことしか言ってませんよ?


 


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