コードギアス復活のルルーシュ


またも久しぶりなってしまいましたが
今回はコードギアス復活のルルーシュということで書くしかないと意気込んでいます。
正確には公開日の座席予約が半端なく期待値があがったことからのレビューPV効果を期待してですが。


シリーズも観てきたし、新三部作も観たので観るつもりでいましたね。


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光和2年。超合集国を中心に世界は再編され、人々は平和に過ごしていた。ある日、難民キャンプを慰問するナナリーに同行したスザクは、突如として現れた謎のナイトメアフレームによってナナリーと共に連れ去られてしまう。カレン、ロイド、咲世子は、シュナイゼルからの密命で戦士の国ジルクスタン王国に潜入するが、正体不明のギアスユーザーの襲撃を受ける。


- シネマトゥデイ -



というわけでおさらいです。
この作品はアニメ本編より後の物語。
ここまでくれば新三部作を含め本編のネタバレなんて気にせず語りますね。
ダメな人は過去の劇場版をご覧ください、全部で6時間くらいだと思います。


 


 


 


 


 


 


 


この作品は世界三大国の一つ神聖ブリタニア帝国の元皇子ルルーシュ
仮面の男ゼロと名乗り占領されたエリア11(日本)から祖国に反逆する物語。
ブリタニアの軍人である親友スザクの対立や、母の死の謎世界の理などを経て
ナナリーの為だった戦いが自身の為という自立したものに成長していきます。
最終的にルルーシュは自身に巨悪の根源として憎しみを集めゼロ(スザク)に討たれ
スザクゼロとして生きることで英雄という仮面を被ることになります。
そうして世界を一つにして優しい平和な世界を築いたはずでした。


しかし…から始まる新作。
ルルーシュゼロ(スザク)により殺され故人
表向きはスザクも戦死し、英雄にして奇跡の象徴ゼロとして生きていますね。
復活のルルーシュというくらいなのでルルーシュは死んでいなかったか、
あるいは生き返る伏線ないし、その術を後付けされるのかされるのでしょう。
TVアニメではルルーシュと交際関係となったシャーリーも死んでしまったけど
劇場版では関係は進展しないままルルーシュを信じたまま彼の死を見届け生き延びた
おそらく新劇場版準拠で進むでしょう。
皇道でも復活のルルーシュを示唆する伏線がC.C.とシャーリーの間で張られていました。


しかし光和という年号に変わっているんですね。
なんだろう、この感じ。


監督は谷口悟朗
コードギアスシリーズの監督で無限のリヴァイアス、プラネテス、ガン×ソード、昨今ではID-0を監督。現在放送中でNetflixで配信中のrevisions リヴィジョンズも担当
とにかく彼が担当すると登場人物がフラグもなく死んでいくというネタになる。まぁ次第に視聴者はその傾向に慣れてきてしまうのですが...。


C.C.(シーツー)をゆかな
ブリタニアに反逆するルルーシュに絶対遵守のギアスを授ける
それからは共犯者として物語終盤まで彼の味方であり続けた唯一の人物
不老不死の体を持ち自身はギアスを伝えずその効果も受けない。


枢木スザクを櫻井孝宏
ルルーシュの親友にして彼の前に立ち塞がったブリタニアの軍人
ナイトメアフレームという機動兵器ランスロットでルルーシュの戦略を凌駕する戦術で戦場を駆ける。終盤ではゼロレクイエムの為ルルーシュと共謀し、彼の騎士として戦う。
死を偽装したあとは悪逆皇帝となったルルーシュをゼロとして討った。
枢木スザクは死人となりゼロとして生きていく。


紅カレンを小清水亜美
ルルーシュがゼロして指揮した黒の騎士団のエースパイロット。
ナイトメアフレーム紅蓮を駆り、同じ日本人であるスザクとも何度も戦うことになる。
黒の騎士団がゼロから離反後は迷いつつもルルーシュが率いるブリタニア軍と戦い、
ゼロレクイエム決行時に彼の真意を知ることになる。


ナナリー・ヴィ・ブリタニアを名塚佳織
ルルーシュの妹して元ブリタニア皇女。
母の死と同時に歩けない足と目の見えない生活を強いられることになる
ルルーシュの生きる目的となっているが皇女として再び迎えられたあとは
第1皇子シュナイゼルらと共に悪逆皇帝ルルーシュを討つことに。
終盤で目が見えるようになるが自身の真意を伝えたあとルルーシュにギアスをかけられ
彼の手に落ちることになるが彼の死に際に真意を知ることになる。


シャムナに戸田恵子
ジルクスタン王国の王女
予言によって同国を発展させた。


シャリオに村瀬歩
ジルクスタン王国の王にして戦士、シャムナの弟


フォーグナーに大塚明夫
ジルクスタン王国の将軍


シェスタールに島﨑信長
ジルクスタン王国の親衛隊長、フォーグナーの息子。


ビトゥルに高木渉
ジルクスタン王国の監獄長で元山賊。


クジャパットに津田健次郎
ジルクスタン王国の暗殺部隊の隊長。


ルルーシュ・ランペルージに福山潤
元ブリタニア皇子。
皇族としては死んだこととなっているがC.C.からギアスを得て仮面の男ゼロとしてブリタニアに反旗を翻す。
妹ナナリーが安心して暮らす世界を目指してあらゆる手段を行い、
日本解放とブリタニアを討つために様々な人々を犠牲にしていく中、
父である皇帝シャルルと死んだ母マリアンヌの計画を知り彼らを討つことになる。
そののちは自身を憎しみの象徴として世界を支配し、最終的にゼロに討たれるというゼロレクイエムを実行しこの世から去ることになる。
復活といいつつ彼は本当に登場するのか...。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


ではレビューに参りましょう。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


ルルーシュは復活した!今まで見れなかった共闘が今


まず言っちゃうとルルーシュは出てきます、すぐに。
皇道の終盤でC.C.の会話でシャーリーとジェレミアが運び込んだという話がルルーシュだったようですね。しれっと言ったけどTVアニメでは死亡したシャーリーが生きてる世界です、新劇場版準拠です。 


ただしルルーシュは意識はあるものの抜け殻状態
C.C.は元に戻すべくCの世界への門を巡る旅をしていました。
しかし、世界は平和になったとは言えど反乱の目がなくなったわけではなく小競り合いなどまだまだあるようで、序盤からゼロであるスザクとナナリーが拐われます。


 


いやさ、あっさり過ぎません?


 


そこはジルクスタン王国など様々な国が入り混じった境界で、
超合衆国はジルクスタン王国に秘密裏にカレン、ロイド、咲世子を侵入させることになります。
このジルクスタンというのが傭兵派遣を生業とした国で平和になった世界では儲けれないから色々画策して彼らを拉致したという流れになっています。そこに旅をしていたC.C.たちと合流することに。


今回はギアス戦!探り合いと戦術、戦略の織り交ぜた頭脳戦を見よ


本作の見所は超合衆国VSジルクスタン王国
超合衆国は過去互いに戦ってきた敵同士が共闘している状態です。
面白いのは皇帝直属のナイトオブラウンズだったジノ黒の騎士団にいるとか
ゼロに尽くすとギアスのかかったシュナイゼルは超合衆国で軍事を統括し、黒の騎士団だったラクシャータが常に顧問としてサポートしていたりと面白い構図になってます。
そもそも先のカレン、ロイド、咲世子も今までにない組み合わせですね。
後半ではスザクとカレンが味方同士でのやりとりであったり、コーネリアが色んな勢力を束ねて戦ったりという絵も見れます。
もちろん、ルルーシュとスザクの組み合わせも。


それに対するジルクスタン王国は
ギアスユーザーが何人かいる国で、冒頭に登場するクジャパットはかけた相手に幻覚を見せて敵味方の認識を入れ替えます。王であるシャリオはギアスではなく何かしらの天性でスザクに匹敵・越えるような戦術を駆使したりと小国ながら大きな力を持っている。
最たるは予言の力を持つというシャムナ
彼女は先読みのギアスを持っており自身の死後一定の時間遡ることが出来るというチート。


ランペルージ兄妹に対するジルクスタン姉弟


これは意図的な構図です。
行為は違えど行動する意思や状況が似ているんですよね。


ナナリーは過去目が見えず、足は不自由です。
シャリオも同様に足は不自由で色弱
装置を介することで通常の認識された世界を見ています。
シャリオは行動できる力を得て肉親の力になることの出来たナナリーなんですよね。


ルルーシュは力を得て自らの為に未来を紡ごうとする。
シャムナは国を憂い過去をやり直そうとしている。
キーになる言葉に二人とも口にしたより良い未来の意味が
異なっているのが面白いところ、


過去を望んだシャルル


現在を維持するシュナイゼル


未来を望んだルルーシュ


という比較がされましたが、
シャムナの望む未来とは過去から現在を通して否定することで得られる未来という解釈が出来ますね。ルルーシュは何度も言ってますが経験の積み重ねゆえにこれまでの事象を否定しません。
とはいえルルーシュがシャムナの力を持っていれば逆だったかもしれないとか思ったり。


スケールの超えた頭脳戦とはいえお祭り、番外編の域


感覚的にも大手を振って


面白かった!


とは言えなかったんですよね。


いや、書いてる今色々考えてると面白かったなーと思えるんですけど
なんでかって思ったら番外編の域を出ないんですよ。
ただ、アニメ本編はルルーシュの物語は終わったけど
C.C.の物語は終わってなかった。最初から最後まで味方同士であり続けた彼らのケジメをつける必要があった。それを叶える為の作品でやっとC.C.がヒロイン足り得た作品だと思います。
ていうか普通にC.C.が可愛いんですよね。
冒頭の抜け殻のルルーシュを世話するC.C.もいいけど
後半のしおらしいところだったり、
トドメはラストですね、もうね....


 


ごちそうさまでした。


 


不満と言えばまた風呂敷広げたまま終わった感があるんですよね。
Cの世界はアニメ本編で風呂敷畳んだはずなのに、今回広げたまま放置してる。
まぁ亡国のアキトで登場したギアスのカケラとか
今回登場しなかった時空の管理者とか


 


なおCの世界の風呂敷はこのあと読んだ考察で納得してしまいました。
ていうかここ読んだらルルーシュに関して
名前やタイトルをうまく回収してくれるなーと感心した次第です。
こちらは完全にネタバレなので注意です。あとこっちは後編です。



とまぁつらつらと書いていて思ったのは
ルルーシュの物語にケジメをつけるなら
納得いく説明で気持ちよく終わらせてくれ
というところでしょうか。
もちろん昨今で全てに説明を求めないと駄作扱いされる映像作品は不憫でなりません。
こうやって考察するまでが楽しめるのが映画的とも思うし...。
とはいえ、悶々とする部分があって満足できなかったのだろうな、と


先のギアスのカケラに関してはこの作品にも言及されていたし
シャムナ、シャリオに関しては少し思うところもあるし
あとラクシャータが集めていた天才児たちはぽっと出すぎて
もっと活躍の場があっても良いくらいキャラ立ちしてたので
今後もコードギアスシリーズは終わりそうにない気がします。
ルルーシュの物語は終わりなんでしょうけどね。


ごめん、番外編とか言ったけど書いてて面白くなったので


満足度:★★★★★★☆(8/10)


シリーズとしての続編を期待します。