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久しぶりにジャック・スパロウに会えますね。
生命の泉から長かった。


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ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、過去に伝説の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と旅をした父のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の呪われた運命を、何とかしたいと考えていた。そこで海にまつわる伝説を調査したところ、呪いを解くには伝説の秘宝“ポセイドンの槍”が必要なことがわかる。その後、英国軍の水兵になったヘンリーが船に乗っていたところ、“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)の襲撃に遭い……。
- シネマトゥデイ -



初期三部作に登場したもう一人の主人公といえるウィル・ターナー。
彼の息子が登場するとあって


ジャックお前いくつなんだよ!


とツッコミをいれたくなりますが親父さんだっていくつか分からないので
許してやるんだ。
ワールドエンドラストでウィルの息子が
10年ぶりに戻ってくるウィルを迎えにきていたので
少なくとも10年以上の歳月が経っている...。
生命の泉は完全に独立した作品だったので今回は続きそうで楽しみ。


主演はもちろんジャック・スパロウを演じるジョニー・デップ。
エルム街の悪夢に初出演後多くの作品に出演。
主演を含む多くの作品で様々なキャラクター性を演じる人物。
代表的な本作のジャック・スパロウをはじめ、アリス・イン・ワンダーランドマッドハッターチャーリーとチョコレート工場ウィリー・ウォンカ、2016年にはハリーポッターシリーズのスピンオフ作品ファンタスティック・ビーストシリーズに出演。


ヘンリー・ターナー役にブレントン・スウェイツ
マレフィセントフィリップ役、シグナルニック・イーストマンキング・オブ・エジプトベック役を演じている。
本作ではウィル・ターナーとエリザベス・スワンの息子で父親の呪いを解く為にポセイドンの槍を手に入れるためジャック・スパロウを探している。


カリーナ・スミス役にカヤ・スコデラリオ
メイズ・ランナーシリーズのテレサタイタンの戦いに出演。
天文学者としてポセイドンの槍を求めるも、魔女の疑いで追われている。


ヘクター・バルボッサ役にジェフリー・ラッシュ
英国王のスピーチ鑑定士と顔のない依頼人キング・オブ・エジプトに出演。
本作シリーズではジャックの船の航海士から敵役に転身し、倒され、魔女によって復活して味方となり、黒ひげの船を奪って最終的にカリブの海を牛耳る大海賊へと変貌したなかなかの変遷をたどる人物。


アルマンド・サラザール役にハビエル・バルデム
007スカイフォールBIUTIFUL ビューティフルノーカントリーに出演。
本作ではジャックによって呪われた海の死神を演じる。


ジョシャミー・ギブスケヴィン・マクナリーウィリアム・ターナーオーランド・ブルームエリザベス・スワンキーラ・ナイトレイ
そしてジャックおじさんポール・マッカートニー


 


 


 


 


では感想いきます。


 


 


 


従来のファンも新規も楽しめる新シリーズ


実はこのシリーズ、前作から10年も経ってるんですね。
4作目である生命の泉がぼくが学生の頃でしたからね、時が経つのは早い。
生命の泉も新規取り込むのに前三部作にあった設定を削ぎ落とし新たなジャック・スパロウの物語を紡ぎ出そうとしていましたが、正直いってどこを盛り上げたいのか分からないほど抑揚がなかった。なんていうかやや高い波がずっと続いてた


三部作ではもう一人の主人公としてウィル・ターナーの存在があった。
ヒロインのエリザベスも三人目の主人公というくらい際だっていた。
彼らがいない4作目って...。


本作はターナー夫妻がキャストに名を連ねながらも、
彼らの息子、ヘンリーが中核を担い新たな世代に向けられた映画となっている。
もちろん過去呪いで10年に一度しか陸にあがれなくなったウィルを助けるためという導線も従来のファンが待ち望んでいた思い描いた妄想の一つだろう。
従来の笑いを誘うジャックの他力本願な行動や、
その中でも時折見せる意外性は観る側を虜にする力がある。
注目したいのは敵のサラザールの船の歪さだ。
1作目の呪われた海賊たちのように肉が剥がれて見える骨の船員と同じで
船も全身骨で構成されたようなフォルムをしている。
海賊の船を正面からかぶりつくように覆って襲撃する。


新たなヒロイン、カリーナ
個人的にヘンリー同様中核を担った割に地味な印象ではある。


そして主人公、ジャック・スパロウ
相変わらずの悪運の強さである。
変なところでスーパーパワーである。
普通の人ならどう考えたって死んでいる。
最初の銀行強盗からダイナミックでその場しのぎで
なんとかしてぼくたちを笑わせてくれる。
しかし、しかしだ。
今回のキーアイテム、ポセイドンの槍については語らないが
これだけはネタバレさせていただく。
本作の事件の黒幕はジャック・スパロウにおいて他にいない
今までもジャックの自業自得な行動によって起こった事件は数知れず。
だが、今回は若かりし栄光(裏を返せば自業自得だが)現代の愚行により死神を解き放つことになる。


それがアルマンド・サラザール
過去ジャックに苦渋を舐めさせられ、呪いを受け死神と呼ばれるようになった。
このキャラクターも弱いのが海賊ではないという点だ。
人間離れした呪いを受けてはいるが、やたら出てくるので大物感もなければ海賊の掟云々も適用されないのでなんというか自由である。


地味にキーマン、バルボッサに注目


へクター・バルボッサとは1作目から登場する、
ジャックのライバル的ポジション。
元々はジャックの船の航海士だったが裏切って1作目の敵。
その後も味方になったり、なんとなく味方になったりしている。
本作は黒ヒゲの船を奪ってカリブ海の最大勢力。
一気に煌びやかな衣装。
むしろ過去登場した東インド会社や貴族たちのような風貌。
今回はバルボッサの新たなキャラクター性を見ることになる。
伏せたにしてはバレバレなのでちょっと残念だが
今回で随分と愛されるキャラになっただろう。


ディズニー作品ならではの終わらない物語はつづく


本作は1作目から作中の時代も20年くらい経過している。
夢の国のお話じゃないのでみんな歳をとっていくのも当たり前。
ターナーの息子なんて成長して出てくるんだから
この世界はサザエさん方式じゃないのは明らかである。
しかし、ディズニーは売れる作品は終わらない
続いていく夢の物語を作り続ける。
これはマーベルスタジオを吸収したマーベルシネマティックユニバースもそうだし、スターウォーズサーガもそれに該当する。


そしてパイレーツ・オブ・カリビアンもそのレールに乗った
気がする。
それは若かりしジャック・スパロウの登場である。
ここでサラザールとの因縁が描かれるが、正直ジャックの活躍は


ここだけだった。


よく似た人連れてきたな、と思ったキャスティング。
歳をとって先のジャックが描かれないなら若かりしジャックを描こう
となるはずだ。
勿論いつかは老齢ジャックの物語が描かれてもいい。
ローガンは20世紀FOXだからディズニーとは違う切り口だと思うが。



案外バルボッサに裏切られるまでだったり。
ビル・ターナー(ウィル・ターナーの父親)との出会いだったり
今回登場したジャックおじさんや父親の登場など
ファンなら観てみたいシーンもありそう。
まだまだパイレーツ・オブ・カリビアンは終わらない


 


満足度:★★★☆☆(6/10)