カミキユキ(@KamikiYuki)です。
2週間ぶりの劇場に足を運んできました。
本日は「スポットライト 世紀のスクープ」を鑑賞してきましたので
感想・レビューをつづっていきます。
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2002年、ウォルター(マイケル・キートン)やマイク(マーク・ラファロ)たちのチームは、「The Boston Globe」で連載コーナーを担当していた。ある日、彼らはこれまでうやむやにされてきた、神父による児童への性的虐待の真相について調査を開始する。カトリック教徒が多いボストンでは彼らの行為はタブーだったが……。
- シネマトゥデイ -
アカデミー賞受賞作品
昨年アカデミー賞にて作品賞・脚本賞を獲得した本作。
日本ではマーベル作品のハルクでおなじみのマーク・ラファロが出演しています。
ハルク単独の方はエドワード・ノートンね。
またレイチェル・マクアダムスの出演。
個人的に観ている作品で記憶に新しいのはシャーロック・ホームズシリーズでアイリーン・アドラー。
おそらくシャーロック・ホームズはジュード・ロウとレイチェル・マクアダムス目当てで鑑賞した男女が多いに違いない(適当)
アイアンマンは知らない。*1
最近読ませていただいているモンキーさんのレビューが「俺のレイチェル」状態だったのでキャストに意識し始めたぼくも観てたら虜になっていました。
「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に出演した
マイケル・キートンが、精鋭記者チーム「スポットライト」のリーダー、
ウォルター”ロビー”ロビンソンを演じる。
また、マーベル作品でもアイアンマン2やアントマンでアイアンマンの父、
ハワード・スタークを演じたジョン・スラッテリーなど出演。
地元紙 VS 教会というシステム
本作はボストンのグローブという新聞が街に5割の信者を持つカトリック教会が隠してきた神父による児童への性的虐待を調査するストーリー。
レイチェル演じるサーシャ・ファイファーも祖母が熱心なカトリック教徒。
日本では信心深い人が少ないと思いますが、アメリカ・ボストンではそれに対すれば信仰心の厚い地域です。神に仕える神父に逆らうことが出来ない、というか間違いなど言わないと思うのでしょうね...。
これを前提に鑑賞しないと事の重大さは分からないでしょう。
そういう意味では邦画では出来ない作品ですね。
もちろん、実話を元にしていますので出来る出来ないとか言えないけど。
この作品はアメリカだからこそ作られ、響いた作品だと思います。
エンタメ皆無。だけど引き込まれる!
実話ベースはやはりエンタメ性は皆無ですね。
新聞記者ですので、派手なことはせずに地味に情報収集をしていきます。
だけど引き込まれる展開がそこにあります。
事の始まりは、新しい編集局長マーティ・バロンの就任により神父の性的虐待が示談になったという記事やそれらを掘り下げた記事が少ないことに着目して地元出身だけのチーム「スポットライト」に調査を提案したことです。
そこから弁護士が枢機卿に訴訟を起こしている機会や、被害者の話を聞いて新しい事実を集めていきます。
新事実や新たなアプローチを見つける度にぼくたちはどんどん知りたくなるのです。
そして次第に神父の性的虐待という問題から教会という大きなシステムが長年あらゆる機関や人々に深く根を下ろしている事実に直面し...
改めて振り返ると大きな問題だったな、と書いている今思います。
マーク・ラファロに泣かされた!
この作品は作品賞・脚本賞に選ばれるだけの内容を持っていることは鑑賞して納得でした。しかし、それと同時にマーク・ラファロの演技が響いた作品。
本作は新聞社が教会の闇を暴く話であり、決して泣かせる映画ではないのです。
それでもぼくは泣かされました。
終盤でマーク・ラファロ演じるマイケル・レゼンデスが激昂するシーンがあります。
レゼンデスはチームの中で熱血で行動派な記者。
彼がリーダーのロビーに思ったまま吐き出すあのシーンで泣かされました。
おそらく今年劇場で観た映画史上最大の涙を流したでしょう。
それだけ彼の演技が響いた瞬間です。ぼくのこの映画のピークですね。
上映館が少ないこの作品、もったいないです!
このスポットライトですが、上映している映画館が少ないんです。
ぼくの住んでる広島はシネコンは広島市内に4件あります...たしか。
そのうち1件しかやってないんですよね。
小劇場型含めて2件です。
正直タイトルやあらすじからも注目されるような作品ではないですけど
この作品はぜひ観て欲しい!
あれもこれも否定せずに「良い」と言ってるぼくが「すごく良い」と言ってるので説得力あるでしょう?
実話を元にした映画を以前ご紹介しましたが、
間違いなく今までの中で一番に評価したい作品です。
といいつつ今週末にはレヴェナント:蘇えりし者という実話作品が公開されるので
すぐに記録を塗り替えられるかもしれません。